フェアトレードシティくまもと15周年記念イベント参加報告
- 20 時間前
- 読了時間: 4分

2026年5月16日から17日にかけて開催されました「フェアトレードシティくまもと15周年記念イベント」に、参加いたしました。本イベントは、日本におけるフェアトレード活動の先駆者であるフェアトレードシティくまもとが15周年を迎えるにあたり、その軌跡と未来を展望する貴重な機会となりました。
フェアトレードシティくまもと15周年記念シンポジウム
開催概要
日時: 2026年5月16日 / 会場: 熊本市国際交流会館
シンポジウム内容
シンポジウムでは、日本初のフェアトレードタウン認定に至るまでの歩みについて、大変貴重なお話を伺うことができました。特に印象的だったのは、2010年当時、アジアにフェアトレードタウンが存在しない状況下で、「日本初の認定を実現したい」という強い思いから、代表の明石祥子氏と逗子市フェアトレードタウンの会の長坂寿久氏が一般社団法人日本フェアトレード・フォーラムを立ち上げられた経緯です。

また、日本独自の認定基準として「地域活性化への貢献」が加えられた背景についても共有され、地域とのつながりを重視した日本ならではのフェアトレードのあり方を深く学ぶ機会となりました。
さらに、熊本地震により活動拠点であったカフェ兼ご自宅が全壊するという困難を経験されながらも、見事に復興を遂げ、現在は「フェアトレードをより身近に感じて体験してもらう場」として、日本初となる「フェアトレードミュージアムくまもと」の設立へと繋げられたことに、大きな感銘を受けました。この不屈の精神と、未来を見据えた活動に心より敬意を表します。
当日は、以下の講演・セッションも開催され、多角的な視点からフェアトレードについて考察を深めることができました。
長坂寿久氏によるキーノート講演
「フェア(fairness)ってなんだろう ― 21世紀に最も大切な言葉として」
一般社団法人日本フェアトレード・フォーラム代表理事 内山大志氏による講演
「全国のフェアトレードの動きについて」
パネルセッション
「熊本版ローカルフェアトレードの取組紹介」
会場1階には、フェアトレード商品を紹介・販売するブースが多数設けられており、来場者が実際に商品に触れ、その背景にあるストーリーを感じられる貴重な機会となっていました。
フェアトレードミュージアムくまもと オープニングイベント
オープン記念祝賀会
日時: 2026年5月17日 / 会場: ホテル日航熊本
祝賀会では、全国各地からお集まりのフェアトレードタウン関係者の皆様と交流する機会をいただき、それぞれの地域での取り組みや課題について意見交換を行うことができました。また、学生が企画・開発したフェアトレードアイスクリームが提供され、フェアトレードの黒糖と熊本県産柑橘を使用した地域性あふれる商品として、大変印象的でした。次世代を担う学生たちの積極的な関わりに、フェアトレードの未来への希望を感じました。
「wish poem」ワークショップ
フェアトレードミュージアムくまもとでは、長坂先生による「wish poem」のワークショップにも参加いたしました。ワークショップは、音楽ユニット「音の和music」の一紗さんによるミニライブから始まり、和やかな雰囲気の中で進行しました。参加者それぞれが「こんなフェアトレードミュージアムだったらいいな」という未来像を共有し、対話を通じてアイデアをつなぎ合わせ、グループごとにテーマをまとめて発表しました。
会場には、世代や立場を超えて「フェアトレードを広げたい」という共通の思いがあふれており、非常に温かく前向きな空間が生まれていました。私自身は、「訪れる人同士がつながり、『エシカル』や『フェアトレード』を自然に周囲へ伝えたくなるようなミュージアム」という願いを共有させていただきました。また、10名以上の学生の皆さんが運営サポートに関わっており、次世代の主体的な参加が非常に印象的でした。
終わりに
今回の15周年記念イベントを通じて、フェアトレードを「特別な活動」ではなく、「地域の日常に根づく文化」として広げていこうとする熊本の皆様の姿勢に、多くの学びと刺激をいただきました。関係者の皆様に、心より感謝申し上げます。
報告者: 代表理事 平野 祥子





コメント