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Cover Story

特集

一杯のコーヒーから
未来を守るためにできること

コーヒーの2050年問題

コーヒーは多くの人にとって欠かせない飲み物です。朝の一杯、仕事の合間のリフレッシュ、友人とのカフェタイムなど、私たちの日常に深く根付いています。しかし、そのコーヒーの未来に深刻な問題が迫っています。「コーヒーの2050年問題」として知られるこの問題について、皆さんはご存じでしょうか。
このままいけば、二十数年後にはおいしいコーヒーが手軽に飲めなくなるかもしれません。

 

Firefly 気候温暖化に伴うコーヒーの2050年問題を物語るアラビカ豆の産地のブラジルの深刻な状態のコーヒー農園とその実のアップ 6758.jpg

コーヒーの2050年問題とは?

2050年までにコーヒーの生産量が大幅に減少する可能性があるという予測があります。主な原因は気候変動、病害虫、そして農業環境の変化です。これらの要因が複合的に作用し、コーヒーの栽培が難しくなり、供給不足が深刻化する恐れがあります。

気候変動の影響

気温上昇と降水パターンの変化

気温の上昇により、コーヒーの栽培に適した地域が減少しています。特にアラビカ種コーヒーは高地の涼しい気候を好むため、気温上昇は大きな脅威です。また、異常気象により安定した生産が難しくなり、降水パターンの変化も影響を及ぼします。

具体的な影響

アラビカ種コーヒーは特に気候変動に敏感で、品質や収量が低下する可能性があります。例えば、ブラジルやエチオピアといった主要生産国での生産量減少が予測されています。

Firefly ブラジルのアラビカ・コーヒー農園でコーヒー豆の収穫されて麻袋に積むイメージ 16853.jpg

病害虫の増加

新しい病害虫の出現

温暖化により新しい病害虫が発生しやすくなっています。さらに、既存の害虫も活発化し、コーヒー作物に甚大な被害を与えています。

例えば、さび病※1 やコーヒーベリーボーラー※2 などの病害虫が増加しており、生産者に大きな損失をもたらしています。これらの病害虫は気候変動による環境変化でさらに広がりやすくなっています。

※1 さび病は、葉の裏に付着し、菌糸を伸ばして葉肉を浸食し、やがて光合成機能を失い、2~3年で枯れてしまう病気

※2 コーヒーベリーボーラーは、アフリカ原産のコーヒーの害虫。現在はラテンアメリカを中心に70か国以上で確認され、”最も有害”な害虫として認識されている。

農業環境の変化

土壌の劣化と水資源の不足

集中的な農業が土壌の劣化を招き、持続可能な栽培が難しくなっています。さらに、気候変動により水資源の不足が深刻化し、灌漑が難しくなっている地域も増えています。特に乾燥地域ではこの影響が顕著です。

Firefly ブラジルのアラビカ・コーヒー農園。かなたに収穫作業をしている人々が見えます。木々は少し枯れています。 16853.jpg

コーヒー産業への影響

経済的影響

コーヒー価格の高騰と供給不足により、消費者と生産者の両方に大きな影響が及びます。消費者は高い価格を支払うことになり、生産者は収入の不安定さに直面します。

生産国への影響

コーヒー産業に依存する開発途上国の経済や雇用にも深刻な打撃が予想されます。例えば、エチオピアやコロンビアなどの主要生産国では、コーヒー産業が国の重要な収入源となっているため、影響は甚大です。

持続可能な解決策

農業技術の革新

遺伝子改良や耐性品種の開発により、気候変動に強いコーヒーを育成することが可能です。これにより、将来的な生産安定性が期待されます。

アグロフォレストリー

森林農法(アグロフォレストリー)を導入し、生物多様性を保ちながらコーヒーを栽培する方法も有効です。これにより、持続可能な農業が促進されます。

持続可能な農業実践

フェアトレードや有機農法の推進により、持続可能な生産を目指すことが重要です。これにより、生産者の生活向上と環境保護の両立が図られます。

Firefly ブラジルのアラビカ・コーヒー農園の人々。満面の笑みでこちらを見ています。10人以上。手にはコーヒー豆のかごを持っている人もいます。_背景はコーヒーの畑が広がっていま

私たちにできること

私たち消費者もコーヒーの未来を守るために行動できます。例えば、フェアトレードコーヒーや有機コーヒーを選ぶこと、コーヒーの消費を見直し無駄を減らすことなどです。また、環境保護団体や気候変動対策に積極的に参加・支援することも重要です。これにより、コーヒーだけでなく、地球全体の環境保護に貢献できます。

コーヒーの2050年問題は、多くの人々にとって現実的な脅威です。しかし、私たち一人一人の行動が、コーヒーの未来を守る鍵となるでしょう。これはコーヒーに限らず、地球温暖化による影響が抱える大きな問題の一つです。持続可能なコーヒーの生産と消費を実現するために、今こそ行動を起こす時です。

鎌倉ブランドフェアトレードコーヒーの発売

コーヒーの2050年問題をはじめ、フェアトレードについて多くの人に知ってもらうために、鎌倉エシカルラボの活動にご共感いただいた国分首都圏株式会社と鎌倉に工場を持つ三本珈琲株式会社、そして鎌倉市民が協業し、テイストやパッケージデザインの選考アンケートを実施。鎌倉を中心に多くの方の意見を踏襲して鎌倉ブランドのフェアトレードコーヒーの商品開発をしました。この新しいコーヒーは、持続可能な農業を支援し、生産者の生活向上にも貢献することを目的としています。

さらに、売り上げの一部は鎌倉市の緑地保全基金に寄付され、地域の環境保護にも貢献します。ぜひ、鎌倉ブランド「鎌倉焙煎珈琲~フェアトレードかまくらブレンド」をお試しください。

発売は2024年9月を予定しており、全国のスーパーなどの店頭にてご購入いただけます。ご期待ください。

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あなたの一杯が、地球とコーヒーの未来、そして鎌倉の美しい自然を守る力になります。

 

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